”京のお雛様”展作品

展示で出品した作品をお見せします。
こういった、伝統とか歴史あるものを描く場合自分の知識よりよく知っている方などがいるのであまり安易に描かないようにしています。
独自のイメージで描けるのならいいのだけど”何?”になりかねないのも良くあるので。
タイトルに”京”というキーワードもあるので、調べてみたんだけど”絵”的にはたいしたこと無い。
お内裏様とお雛様の座る位置が、西と東では違うそうです。まあ、このことを注意し飾っている家がどれほどあるのか?ひとつの蘊蓄です。
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タイトルは”犬筥(いぬはこ)”
こんなものを見たことある方も、いらっしゃると思います。
この犬の玩具は、お公家さんが生まれてきた子供の守り神として箱の中に”臍の緒”などの子供の大切なモノをいれて枕元などに置いたそうです。
皇室などは、この伝統をまだ引き継いでいます。
この犬、一応”男の子”と”女の子”があるんです。(笑)顔は、童子身体が犬なんだそうだ(わははは)
並びを、西に習ってバックに“橘”と“桜”をあしらいました。(お雛様には付きもの)
子供の姿のお雛様が、遊んでいる感じ。あらあら、姫様乗れてませんね。
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タイトル“雛膳”
お雛祭りのご馳走を描いたモノ。
地方地方によっても、家によってもいろいろあるでしょうが、“お赤飯、蛤のお吸い物(西では、アサリという説も)、赤貝の味噌和え、菜の花のお浸し、鯛のお刺身”(左のお膳)”ちらし寿司、練り物、厚焼き玉子、お菓子(ひきちぎり、桜餅)”
皆さんのお家では、どんなご馳走を用意しました?家は、のり巻き、お稲荷さんでした。
ご馳走が出たら、楽しく宴が始まるのですが。
このお雛様達、年に数日間しか外にでられないからか“うっぷん“が堪っているのか?姫様は、良い飲みっぷり。三人官女は、その様子を見てあわてています。お内裏様は、大笑い。
若い随臣(左大臣)は、その様子にちょっと退き気味。年より随臣(右大臣)は、眠りこける仕丁(じちょう)を見つけ怒っています。血圧上がっちゃうぞ〜!
五人囃子は、勝手に歌い騒いでセションしちゃってます。実は、この後ヘッドバッキングしながらハードロックを大音量でかまして随臣に大目玉をくらったそうです。
この2点はB4サイズ。
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タイトルは“雛菓子”
雛菓子というと、“桜餅”と誰もが頭に浮かぶので、もっと素朴なお菓子にしました。
手前の、貝やエビなどは”金果糖(きんかとう)”砂糖を型はめて着彩した、甘いだけのお菓子。
女の子のお祝いには貝、鯛、エビなど海に関した形が多い。そんな中で、江戸後期頃には、まねき猫なんてものも登場。形が崩れやすく、だんだん姿を消しているそうです。
折型の中には、雛あられ。雛あられも、関東では甘いモノですが、西の方には、ちょっぱい味付けもあるそうな?
奥には”有平糖(ありへいとう)”判りやすく言えば、飴細工。形が容易に作りやすく、きれいなものを作れるのでいろいろな種類がありそうです。有平糖の出現で、金果糖が衰退したといも言われています。
全体的に、ピンク調で甘く、甘く。
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タイトル”菜花”
お雛祭りの花と言えば、先に挙げた”橘””桜””桃”などですが、地方によっては”菜の花”を飾るところもあるそうです。
折型のお雛さまを飾って、あられとぼんぼり菜の花を添えたシンプルな飾りかたです。

いろいろ、語っていますが楽しそうな感じと一目でお雛様というのが判る。というのは見る側の期待を損ねない事だと思います。
こんな作品を出させてもらいました。
来られなかった方々、来た方も何か感想ありましたら、聞かせてくださいまし。
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by aguri-i | 2011-03-07 15:07 | 展示